新しい家族として子犬を迎える日が決まると、嬉しさと同時に「本当に大丈夫かな?」という不安も感じますよね。「何を準備すればいいの?」「足りないものはない?」と心配になることも多いと思います。
実は、子犬を迎える準備で大切なのは「完璧を目指しすぎないこと」。必要最低限のものを揃えて、愛犬の個性を見ながら少しずつ環境を整えていけば十分なんです。
今回は、子犬を迎える前に飼い主ができる準備を、優先度別にまとめました。チェックリストも用意したので、参考にしてみてください。
1. 子犬を迎える前の心構えとタイミング
家族全員の準備ができているかチェック
子犬を迎えるということは、新しい家族が増えるということ。家族全員が同じ気持ちで迎え入れる準備ができているか、まずは確認してみましょう。
特に小さなお子さんがいる家庭では、「子犬は赤ちゃんと同じように、たくさんお世話が必要なこと」を事前に話し合っておくことが大切です。
迎え入れに最適なタイミング
おすすめのタイミング
- 長期休暇の始まり(GW、夏休み、年末年始など)
- 在宅勤務期間
- 育休・産休中
避けた方がよいタイミング
- 引越し予定がある時期
- 家族の生活環境が大きく変わる時期
- 繁忙期で家を空けることが多い時期
季節的には、春(3-5月)や秋(9-11月)が過ごしやすくておすすめです。
2. 住環境の準備【チェックリスト付き】
子犬の目線で危険箇所をチェック
電気コード・ケーブル類 子犬は何でも噛んでしまうもの。電気コードは感電の危険があるので、コードカバーで保護するか、子犬が届かない場所に移動させましょう。
小さな物・誤飲しやすい物 床に落ちているボタン、ヘアゴム、子どもの小さなおもちゃなど、口に入るサイズのものは片付けておきます。
観葉植物 多くの観葉植物が犬にとって有毒です。ポトス、アイビー、ユリ科の植物などは、子犬の手の届かない場所に移動させましょう。
階段・段差 まだ体が小さい子犬にとって、階段は大きな危険。ベビーゲートを設置して、落下を防ぎます。
子犬専用スペースを作ろう
ケージ・サークルの配置 リビングの角など、人の出入りが激しすぎない場所がおすすめ。子犬用のケージやサークルは、立ち上がっても頭がぶつからない高さのものを選びましょう。
床材・マット フローリングは子犬の足腰に負担がかかることも。滑り止め効果のあるマットやカーペットを敷いてあげると安心です。
室温・湿度管理のポイント
- 適温は20-25度
- 湿度は50-60%
- エアコンの風が直接当たらない場所に
住環境準備チェックリスト
3. 必需品リスト【優先度別】
【優先度★★★】絶対必要(迎える前に準備)
フード関連
- 子犬用フード:ブリーダーさんやペットショップで与えていたものと同じブランドを最初は用意
- フードボウル・給水器:ステンレス製や陶器製が衛生的でおすすめ
住環境
- ケージ・サークル:子犬が安心して過ごせる専用スペースとして必須
- クレート(キャリーケース):病院への移動や災害時の避難にも使える重要なアイテム
トイレ用品
- ペットシーツ:最初はレギュラーサイズで十分
- トイレトレー:シーツを固定できるタイプが便利
【優先度★★☆】できれば揃えたい(1週間以内)
お手入れ用品
- ブラシ・コーム:毛玉防止と健康チェックのために
- 爪切り:子犬の爪は意外と鋭く、すぐに伸びます
おもちゃ・知育用品
- 噛んでも安全なおもちゃ:歯の生え変わり時期の子犬は何でも噛みたがります
- 知育おもちゃ:フードを中に入れて遊びながら食べられるタイプ
お出かけ用品
- 首輪・ハーネス:散歩デビューに向けて
- リード:伸縮タイプではなく、長さが固定されたもので基本を覚えてもらいます
【優先度★☆☆】慣れてから検討(1ヶ月後以降)
グルーミング用品
- シャンプー・リンス:子犬専用の低刺激タイプ
- ドライヤー:人間用でも代用可能
洋服・アクセサリー
- 洋服:防寒目的なら必要ですが、おしゃれ目的なら慣れてからで十分
予算の目安
最初に必要な基本セット:15,000-25,000円程度
- ケージ・サークル:5,000-10,000円
- クレート:3,000-6,000円
- フード・食器類:2,000-3,000円
- トイレ用品:1,000-2,000円
- 基本的なおもちゃ・ブラシ:2,000-4,000円
4. 健康管理の準備
信頼できる動物病院を見つけよう
病院選びのポイント
- アクセスの良さ:緊急時にすぐ駆けつけられる距離
- 診療時間:平日の夜間や土日の対応状況
- 口コミ・評判:実際に通っている飼い主さんの声
- 設備・清潔さ:待合室が犬と猫で分かれているかなど
予防接種スケジュール
基本的な接種スケジュール
- 1回目:生後6-8週間頃
- 2回目:1回目から3-4週間後
- 3回目:2回目から3-4週間後
散歩デビューのタイミング 予防接種が完了してから1-2週間後が目安です。
緊急時の準備
緊急連絡先リストの作成
- かかりつけ動物病院の電話番号
- 夜間・休日対応の救急病院
このリストは見やすい場所に貼っておくか、スマホに登録しておきましょう。
5. 最初に覚えてもらいたい基本事項
名前を覚えてもらうコツ
呼び方を統一する 家族全員が同じ呼び方をすることが重要です。
名前を呼んでから褒める 名前を呼んで振り向いたら、すぐに「いい子!」と褒めてあげましょう。
トイレの場所を教える基本
成功したら家族みんなで褒める トイレシーツの上で排泄ができたら、家族全員で「すごいね!」と褒めてあげましょう。
失敗しても叱らない 間違った場所でしてしまっても、叱るのは逆効果。無言で片付けて、次の成功を待ちましょう。
甘噛みへの対応
噛まれたら反応を止める 手を噛まれたら「痛い!」と言って、遊びを中断します。
代替品を用意する 噛みたい欲求を満たすため、安全なおもちゃを用意しておきましょう。
まとめ
子犬を迎える準備は、完璧を目指さずに「最低限必要なもの」から始めることがポイントです。住環境の安全確認、基本的な必需品の準備、信頼できる動物病院探し、そして家族全員での一貫したコミュニケーション。これらのポイントを押さえておけば、新しい家族を安心して迎えることができます。
愛犬の個性を見ながら、必要に応じてグッズを買い足していけば十分。焦らず、のんびりと愛犬との生活を楽しんでくださいね。
※この記事は愛犬家としての経験をもとにした参考情報です。子犬の健康や行動に関する判断は、必ず獣医師や専門家にご相談ください。
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